モスバーガーが「創業以来2度目の絶不調」に苦しむ致命的な原因
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180108-00054076-gendaibiz-bus_all&;p=5
昨年2017年は、ファストフード業界を激変が見舞った年だった。明暗の「明」となったのは、
鮮やかな回復劇を見せたマクドナルドだ。周知の通り、日本マクドナルドは2014年秋、
中国における食材供給業者の「賞味期限切れ食材」問題、中国政府による不衛生な
工場の摘発というダブルパンチに見舞われた。

それにより不振に陥ったところへ、2015年正月の異物混入事件がダメ押しとなって、年間
349億円もの最終赤字を計上。3期連続の最終赤字となり、その間で実に全店舗数の3割に
当たる1000店舗近い閉店を余儀なくされた。

しかし2017年度は、過去最高益となる営業利益を叩き出す見通しで、どん底から見事に
這い上がった。その理由をかいつまんで言うと、徹底したリストラと直営店のフランチャイズ化、
そしてメニュー開発とマーケティングの刷新である。あまりの好調ぶりに、2017年12月
21日にはテレビ東京の「カンブリア宮殿」で取り上げられたほどである。

2017年11月9日の日本経済新聞朝刊では、マクドナルドの「2017年1〜9月期の連結決算は
純利益が154億円と前年同期の4.8倍に膨らんだ」と伝えられている。逆に言うと、マクド
ナルドは2014〜2016年は絶不調だったということだ。では、競合他社は業界トップ企業の
不振の隙をついて、その間に店舗数や売り上げを大きく伸ばしたのではないか、
と思われるかもしれない。

ところが、マクドナルドと入れ替わるようにして、ハンバーガー業界2位のモスバーガーが、
いま創業以来2度目の絶不調に陥っている。2017年11月11日の日本経済新聞朝刊では、
「モスバーガーが苦戦している。

10日発表した2017年4〜9月期決算は純利益が前年同期比17%減の15億円だった。最高益を
見込む日本マクドナルドとの差は歴然で、その背中はほとんど見えない。売りにしていた健康
メニューが埋没し、安くもなく高くもない価格も客離れにつながった。3位以下の突き上げも
激しいバーガー戦国時代を生き抜けるのか? と厳しく書かれている。

ライバルであり先行者であるマックが不振の間、モスは一体、何をしていたのだろうか?