
安倍晋三首相は4日、三重県伊勢市で行った年頭記者会見で、今年の干支「戌」が鋭い嗅覚と聴覚を持つことにちなんで
「声なき声にしっかりと耳を傾ける。これまで以上に感覚を研ぎ澄まし、わが国の進むべき道を見定める」
と抱負を語った。
「申酉騒ぐ、戌笑い」という干支を使った株式相場の格言に触れ
「騒がしい酉年の後の戌年は人々が笑顔に包まれる年、新しい希望が生まれる年だ」
と期待感も口にした。
安倍首相の祖父・岸信介元首相は昭和35年5月、新安保条約を衆院で可決した後の記者会見で、反対デモについて「私は声なき声にも耳を傾けなければならぬと思う。今のは、声ある声だけだ」と反論した経緯がある。
http://www.sankei.com/politics/news/180104/plt1801040034-n1.html