春闘 賃上げ額 去年下回る

ことしの春闘について、連合が18日までの結果をまとめたところ、賃金の引き上げ額はベースアップと定期昇給を合わせて平均で月額およそ6300円で、去年を1100円下回っています。
ことしの春闘は従業員全体の基本給などを引き上げるベースアップの回答が大手企業で相次ぎましたが、
大幅な賃上げが実現した去年の実績に比べて低い水準にとどまりました。
連合が18日までに経営側の回答が示された711の組合の結果をまとめたところ、正社員の賃上げ額はベースアップと定期昇給を合わせて平均で月額6341円でした。
これは去年の同じ時期を1156円、率にして15%下回っています。
このうち、従業員300人未満の中小企業では376の組合で賃上げ額は5226円で、去年より521円低くなっています。
一方、非正規労働者は時給での要求をした組合では去年を0.7円下回る平均18円余りの引き上げにとどまりましたが、
月給での要求については去年を946円上回る5134円の賃上げとなっています


連合の神津会長は「物価上昇がないなかで賃上げの回答が出ていることは評価できる。
底上げにこだわったことの結果も出ていて、今後も中小企業や非正規労働者に広げるために声を上げ続けたい」と話しています。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160319/K10010448911_1603190511_1603190514_01_03.jpg

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160319/k10010448911000.html