何回か生を聴いた結果の率直な感想。

人間性にはとても好感が持てるけれども、演奏面では一歩間違うと女版・及川浩治になりかねない危うさがある。
情熱的なのはいいが、客観性が乏しい。作品との距離の取り方が身に付いていない。
現時点では抑える役が存在する協奏曲が一番聴ける。ソロでは何とも危なっかしい。技巧ではなく音楽面で。
本当ならもう1〜2年くらいじっくり研鑽してから演奏活動を展開すべきなんだろうが、
KAJIMOTOに所属してしまったし、そうもいかないんだろうな。
尤も、同い年ですっかり成長の止まった長富彩よりは今後の成長の余地があるとは思うが。