>>290
理解がむずかしいけど、後期ソナタにも通ずるベートーヴェンのエッセンスが凝縮された曲。
第一楽章は重苦しさと、一瞬の安らぎが同居して葛藤する。
第二楽章は明るいロンド。どこか皮肉っぽいところもあって、面白い。

一楽章と二楽章の対比がポイントです。全く違う雰囲気ですが、旋律に同じ素材が使われています。

演奏技術的には、第一楽章は重音レガート奏法と対位法の表現がポイントになります。
第二楽章は左手がバタバタしやすいので、あまりテンポを上げずリズムにのってスムーズに
弾けるようになるまで練習しましょう。

ぶっちゃけ私も30歳をすぎてこの曲のよさがわかったので、あなたがもし若いならいま完成度を
追い求めても仕方ないと思います。さっさと切り上げてやりたい曲へ移行するように先生にお願い
してもいいかと。