【ウェブアプリケーションという不幸 】

現在、多くのプログラマ(素人)がウェブアプリケーションというものがベストな正しい方向だと勘違いしている。
ソフトウェアの作るにおいてそのアプリケーションに応じた状態遷移を実装するというのは基本中の基本である。
その点においてウエブブラウザというある状態遷移が実装されているアプリケーションの上に
また別のアプリケーションを実装するのは論外である。
そこまでするなら普通にアプリケーションを実装してダウンロードして使ってもらえばいいのである。
ウェブアプリケーションとは虚構にしか他ならない。
ウェブアプリケーションを作ろうとしているあなた。
今すぐ普通のアプリケーションとし設計し始めてはいかがだろう。
そうすればきっと後悔しないですむ。

HTMLやHTTPを悪者にはしていない。
TCP/IPができあがり、その応用として、ファイルを送ったりするようになった。
ファイルの中身のテキストにデータ構造をもたせ、それはつまりツリー構造なわけだが
その実装としてのハイパーテキスト、つまりHTMLという送る側と送られる側で決め事(プロトコル)
をつくり、画像や音楽など表現の幅を広げることは当然の成り行きだっただろう。
そして、その送る側としてのHTMLファイルサーバ、つまりWebサーバ、送られる側としてのプロトコルの解釈・表示系としての
ブラウザというアプリケーション。
ここまではいい。
だが、そこから先が素人の発想というか、いそがばまわれを忘れた者の愚かな発想。
つまりブラウザ上で、アプリケーションを動かすという発想なのである。
ブラウザというのは、おくられてきたステートレスな通信内容の一瞬の表示手段でしかない。
つまりアプリケーションのためのひとつのパーツなのである。
Windowsでいえば、コントロールのひとつ。(実際WebBrowserというコントロールがある。)
JavaならWebClietnだ(これは、ブラウザではないが。)。
包含関係が逆なのである。
ブラウザ上にアプリケーションを作るのは愚かなブームである。