学者がみんなでスコットランドを旅行していた。
すると列車の窓から黒い羊が見えた。

天文学者 「これは驚いた。スコットランドの羊は黒いのか。」

物理学者 「いいや、正確には、スコットランドには黒い羊もいる、ということだ。」

数学者 「いやいや。厳密には、スコットランドには、少なくとも一匹の羊がいて、
     その羊の少なくとも片方の側面が黒い、ということだろ。」

哲学者 「羊とは何か? 黒いとはどういう状態か?
     そもそも、今、見ているこの現実は正しいのか?
     そのまえに、現実とは何か?正しいとは何か?
     などと考えている、私の考えはそもそも正しいのだろうか?」

いつもあさっての方向に転がり落ちて、ドツボにはまる。
でも、これこそが哲学だ。