カセットテープ総合スレ TYPE XXXXVII (Ver.47) [無断転載禁止]©5ch.net
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0894単晶γ ◆DTOzNTJ6Tk0b
2016/10/19(水) 01:25:41.24ID:5myPg3Wx手許のカタログやら現物を確認して見たのですが、
ARのMOLは3代目('84-'88)までは+6.0dB、4代目以降('89-)が+6.5dBでした。
AR-Xは初代('85)からずっと+6.0dBですので、当初は「上位機と同等の中低域」
だったのが、そのうちとうとう追い越してしまったようですね。
そのAR、3代目から4代目への移行時に実質的なフルモデルチェンジがあり、
磁性体がNPフェリックからノンポア・アビリンへ変更されています。
#無空孔酸化鉄系なのは同じですが、それにコバルトを被着しているので"アビリン"。
このためか、出力が全体的にアップしています。バイアスノイズは2代目AR-Xとは同等。
それでも、SOLは全く敵わず、2dBもの大差を付けられているので差引1.5dB負け。
参考までに、'89年版総合カタログのノーマルポジションのスペックを。
TDKの場合、スペックでは下克上が結構多く、各テープの個性が良く解ります。
AR-X(2nd) AR(4th) AD-X(2nd) AD(K型) AE(2nd)
・MOL(315Hz) +6.0 +6.5 +6.0 +5.0 +3.0
・SOL(10kHz) -4.0 -6.0 -4.5 -5.0 -8.0
・バイアスノイズ(dB) -56.0 -56.0 -55.5 -56.5 -55.0
・感度(315Hz) +1.3 +1.0 +0.8 +0.5 -0.5
・感度(10kHz) +3.0 +1.0 +2.3 +2.0 -0.3
・保磁力(Oe) 390 380 380 380 380
・最大残留
磁束密度(gauss) 1,750 1,800 1,750 1,650 1,450
・角形比/RS 0.88 0.86 0.86 0.84 0.81
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