あれは高校時代の冬のこと。
ちょっとお腹の調子が悪くて、自室でのんびりしてたんです。
そのうち何だかおならがしたくなってきたんで、何の抵抗もなくおならをしたんです。
そしたら肛門の辺りが、何となく生温かいんですよ。
「別にお腹の風邪ひいてるわけじゃないしー、まさかねー」
当方女性なもんで、おりものか何かだと信じて疑わなかったんです。
もともと下痢ぎみだったら、ひょっとしてひょっとするのかもしれないけど。
でもあんまりおりもので下着が汚れたようなら取りかえようかなーと思って、
パンティの様子を見ようと、パンティを下ろしたんですよ。
トイレ行くほどでもないな、と思って自室にいたままで。すると…
ぽと
とカレー状のしずくがピンクのカーペットの上に落ちたんですよ。
明らかにうんこなのは分かるんだけど、なぜか念のためニオイまで嗅いじゃって。
もうね、たった1滴なのに、生意気にうんこのニオイするんですよ。
さすがに「高校生になってまで自室でうんこ漏らした」とはその場で言えなくて、
ありったけのポケットティッシュを使って、狂ったようにその場所をたたきまくったんです。
植木に水をやる霧吹きもあったんで、その水をかけながら。
そしたらどうにか、ニオイもシミもなくなったんですよ。本当に。

ほとぼりが冷めたつい最近、冗談まじりでママンにそのこと教えたんです。
「別にお腹痛くもなかったのにー、おならしたら一緒にうんこ出たみたいでー、
それ確かめようとしてパンティ下ろしたはずみで絨毯にうんこ1滴落としちゃったー。
でもティッシュで叩いてたら、ニオイも汚れもなくなったから、今まで言わなかったんだけど」って。

もうね、鬼のように怒られますた。
そんなティッシュでたたいたくらいじゃニオイ落ちないって。ふざけるなって。
知ってたらすぐに絨毯捨てたって。どうしてすぐに言わなかったんだって。
掃除やら何やらで日に1度は私の部屋に入って、その絨毯の上を歩いてたなんて、
潔癖症のママンにはもう耐えがたい苦痛だったんだろうなぁ。

とりあえず、ちょっとでも怪しかったら、必ずトイレでパンティ確認するようにしてます。