1月に初当選した山梨県の長崎幸太郎知事は22日、富士山の麓と5合目をつなぐ「富士山登山鉄道」の実現に向け、2年後をめどにルート案などを盛り込んだ構想をまとめる考えを示した。
6月末以降、有識者検討会を設置し、策定作業に入る。環境への影響や経済効果なども検証する。

 同日都内で開いた会合で、青柳正規前文化庁長官や火山学者藤井敏嗣東大名誉教授らから、「噴火が起き、たくさんの人を避難させるときには、鉄道の方が便利だ」などと賛同意見が相次いだのを受けて判断した。
https://www.sankei.com/life/news/190522/lif1905220018-n1.html
 長崎氏は「富士山登山鉄道は、(知事選で)公約に掲げて県民に広く支持してもらった。公約実現の観点からも最大限努力したい」と話した。

 富士山は平成25年、世界文化遺産に登録。地元ではこれまでも登山鉄道構想が浮上したが、具体化していなかった。