エリート都市民が使えない登山民らを御山に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。
大都市の周りの辺境御山は使えない登山民の故郷となり、登山民はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
エリート世紀0079、大都市から最も遠い辺境御山サイド3は登山民公国を名乗り、エリート都市民政府に独立戦争を挑んできた。
この一ヶ月あまりの戦いで登山民公国とエリート都市民軍は総人口の半分を死に至らしめた。
人々はみずからの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた
「第1話 登山民大都市に立つ!」