>>160

石鎚山程度の、辺境の山に登ったことのないスレ住民が多いだろうから、愛媛県民のワシが、少し解説しようかのう。


(積雪期、石鎚山の概要)
・石鎚山は、積雪期には、西条市の石鎚ロープウェイでアクセスするのが唯一のルート。

・冬場もスキーヤーのために動いているロープウェイで、約1300mまで上がれるので、山頂まで日帰りできる。

・ルートはほぼ登り一辺倒だが、夜明峠(「ヨアカシトウゲ」と読む)は、割と平坦な場所。

・厳冬期(12月下旬〜2月末)にはロープウェイの上の駅から積雪があり、アイゼン、ピッケルが最初から必要。頂上直下の深いところでは約2mの積雪。
特に、2の鎖、3の鎖は凍っていて、普通は鎖に添って登るのは困難なので、巻き道を行くが、巻き道も雪が多くて難場。

・(今回のような)3月下旬になると、雪は少くなり、頂上直下だけとなる。夜明峠付近も、この時期には雪はほぼ無くなっている。

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(疑問)

・夜明峠付近は、ほぼ雪はなかったはずだし、稜線が切り立っているわけでもないのに、ナゼ、400mも滑落したのだろうか?

・夜明峠より下はブナ樹林帯なので、数百mも滑落できない。登山道から転げ落ちても、生えている木々にぶつかって止まるはず。

・報道の方が間違いで、2の鎖、3の鎖場の巻き道から転げ落ちた、ということなら、ありえる話し。

・遭難者が大阪の人なので、「もう3月末だし、南国の四国の山だし」と、石鎚山を甘く考え、アイゼンを着けていなかった可能性はある。
その場合、残雪が残っている場所なら、どこでも滑落の可能性がある。

・滑落場所を特定した情報が欲しいところだな。