クマ出没 いつまで…
野幌森林公園周辺で連日目撃
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/316996

道立野幌森林公園(江別市、札幌市厚別区、北広島市)北西側に立地する北海道情報大(西野幌)の近くで、19日もクマが目撃され、出没が続く個体が、公園内や周辺にとどまっていることが分かった。
こうした中、公園管理者の北海道博物館(札幌市厚別区)は、クマの有害性は低いとみて動向を静観し、現時点では人の入林制限もしない方針だ。
同日、北海道新聞の取材に対し明らかにした。

19日は登校中の学生が午前8時50分ごろ、体高1メートルほどのクマが大学近くの市道を横切り、公園側のやぶに入るのを目撃。
これに先立つ同8時半ごろには、大学の南西約1・5キロ、公園内北部の遊歩道「桂コース」で利用者4人が新しいふんを発見した。
クマは移動しながら園内にとどまっていることが分かった。
江別市によると、市内での目撃とふんの発見は、19日分を含め各7回となった。

公園を管理する北海道博物館は19日、クマの行動について「人に会うと逃げ出すことなどから、道ヒグマ管理計画で定めた有害性の4段階判定で最も低いゼロの『非問題個体』に当たる」との見方を示した。
その上で「当面は動向を見守りたい。現段階では人の立ち入りも制限しない」と説明。
16日の巡回では、園内の「瑞穂の池」付近でサンドイッチの食べ残しを発見したことなどから「定着を招くので、ごみは絶対に持ち帰って」と呼び掛けた。