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平成29年中(長野県)山岳遭難統計[長野県警察本部山岳安全対策課]
1 遭難の発生状況
(9) 遭難者の組織構成状況
山岳会等に属さない「未組織登山者」による遭難は、235件(80.5%)と依然として高い割合を占める。
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長野県警が毎年出している統計資料では未組織登山者の遭難率は上記の通りでこの数値は毎年余り変わりないが
これは逆に言うと登山者人口の0.5%未満である山岳会員が遭難者全体の約20%を占めるという異常事態が
毎年続いているということでもある
訓練された登山者を育成し遭難を起こさせないという山岳会の存在意義を考えるのであれば遭難率は0.1%未満とかで
「山岳会員が遭難するなんて珍しいこともあるもんだ」と言われるくらいでないとおかしい、が現実はこれに反している

一応先に言っておくと「山岳会員だからレベルの高いところに行っている→遭難率は高くなるに決まってる」
というのは素人がよく陥る勘違いで、レベルの高いところに行って遭難するのは自分達の実力を見誤っているからであり
その指摘には当たらないし未組織登山者は逆に実力相応の場所に行っているとも言える