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はっはっはっはっはっはっは。
君は馬鹿かね? もっと言うと――

――いかん、もっと言っても馬鹿だったか。これは失敬。
ともあれ君が馬鹿である事は既にこの私の中においては規定事項であるので
安心してくれたまえ。君は君の真実を少なくとも私の中においては確定した。
これは素晴らしいことだ。曖昧模糊とした現代という現実の中において、
何者であろうと、あるいは何物であろうと、真なる姿を他者に確定されるという事自体、
稀有なことであると言って差し支えない。君はそういう意味では凄くラッキー。
あの単なるクイズ番組で、普段お茶の間の奥様に自白を強いる強烈なプレッシャーを
用いる大人気ないもんたの可愛げのなさを呪いながら、何とか一千万円を獲得する事ができる者よりも、
君はツいていると言っても過言ではない。馬鹿だが。
さて、何故君が馬鹿なのか泣いて泣き止んでまた泣き出すまで説明し続けてあげようと思うが
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)