石川・白山温泉・永井旅館

仕事が入って先週は泣く泣くキャンセルした永井旅館、今週はやっと行くことができた。
十数年前、霊峰白山登山の折に見かけてから、一度は泊まってみたいなとずっと思っていた宿。
新館泊で13,110円(税込)。予約は前日夕に直接電話で。楽天じゃらん等からも予約可。
休前日の一人泊も問題ないが、これからの登山シーズンは予約取りにくいかも。

公共交通機関だと交通の便は非常に悪い。金沢から路線バスで1時間40分、白峰温泉下車。
そこから10数キロを宿の送迎。バスは1日数便しかないし、到着時間が午前中or夜と極端。
相談したら早い時間でも構わないとのことで、白峰温泉総湯でひと風呂浴びてから送迎してもらった。
約20分、13時前には宿に到着。おかげでゆっくりくつろぐことができた。
登山シーズンはバスが増発され宿まで直接行けるが、登山客対象なので到着時刻がやたらと早いw

白山登山口に佇む一軒宿。築80年の本館はボロいが、内部は山の宿にしてはきれいにされている。
全15室。本館は空きがなくて新館泊。料金は少しアップするが、洗面台はあるし鍵も付いている。
共用のトイレは一部ウォシュレット。携帯はドコモしか通じないので、久々にテレビに熱中。
部屋はそうでもないが、館内は虫が入り込みやすいので、苦手な人には不向き。
http://imgur.com/XjpXufW.jpg 宿外観
http://imgur.com/xh8MUY8.jpg 新館と本館の客室

風呂は男女別の内湯のみ。総檜の浴室浴槽は雰囲気よろし。5ヶ所のカランすべてシャワー付き。
近年に改装されたのか、木の新しさがまだ残っているのが好みの分かれるところ。
大浴槽は加温加水循環で多くを語るほどのものではないが、小浴槽はすばらしい。
源泉掛け流しで、細かい茶色の湯の花が舞う極上のぬる湯。成分の濃さはその析出物が物語っている。
無色透明無臭微塩味。小浴槽のお湯が黒く見えるのは、変色した板と湯花のため。
昼間は体感38度弱、夜は36度くらいだったか。浴感はキツくないのでウトウトしながら長湯。
本来は交互浴がおすすめなのだろうが、今回は小浴槽のほうだけで十分満足。
ただ、この源泉は本来は46度くらいで、500mほど引湯している間にぬるくなるという点がツッコミどころw
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、pH6.5。
http://imgur.com/5oXaDSn.jpg 風呂全景
http://imgur.com/1VylyB4.jpg 浴槽と析出物

食事は本館1階の大広間で。少々狭いが、一人でも座卓一つに用意してくれるので特に不満なし。
ほぼ一度出し。天ぷらはやや時間をおいて。堅豆腐の刺身?は初めてだったなあ。
品数はあまり多くなかったけど、自家製「ニンニク味噌だれ」ベースの鳥鍋が量も多くて美味。
ご飯等はセルフで。用があるときは卓上のボタンを押して呼び出す仕組み。
朝食はシンプル。油揚げもこの辺の名物? オイオイと思ったが、味がしみてなかなかおいしい。
7時に行ったら、八割がたの人がすでに食事を終えていた。登山客向けに5時半頃から食事できるらしい。
http://imgur.com/9lIxa8C.jpg 夕食
http://imgur.com/8ynpeby.jpg 天ぷら
http://imgur.com/J6ImTkD.jpg 朝食

あつ湯好きにはちょっと物足りないかもしれんが、ぬる湯好きには一浴の価値あり。
キャンセルやら送迎やらで何度も電話をかけることになったが、いつも対応がよかったのが好印象。