本当にわかってないやつがいそうだから俺が親切丁寧に教えてやるよ。
いいか、俺たちは国事に奔走する運動家の方々から、憲法で保障された
デモに参加する権利をとりあげようってわけじゃない。
ここはいいか?
しかしデモをする権利って言うのはあらゆるデモに無条件で参加できる権利ではない。
主催者する側の事情と鑑みて、条件が折り合った場合にそのデモに参加するのを、
国家権力が止められないということだ。
デモの主催者側はいろいろな場合を想定して、問題が起こらないように
デモの参加条件を設定する。俺たちが問題にしてるのはまさにここだ。
「右翼団体の構成員は団体名義でなければいくらでも参加していい。服装以外の制限を設けない」
KNやイラネが(事実上)設定したこの条件が正当かどうかを知るために諸所の事情を問いただしてるわけだ。
それが事前に明言されず、あとから発覚したという経緯も含めて。

まず前提として知らなければならないのは、右翼と肩を並べて政治活動をすることは、
社会的なリスクを伴うことがあるということだ。
当然公安関係者に目をつけられることもあるし、その右翼団体に強引に勧誘されるかもしれない。
それ以上に恐ろしいのは、ゴシップとして事実と違う話が流布してしまうことだ。
○○さんちのお子さんは、どこだったかしら、そうそう、この前加藤さんの家に火をつけた団体ねきっと、
あそこの一員らしいわよ〜怖いわね〜あの一家ごと村八分にしましょうよ、と近所のおばさんに噂されてしまうわけだ。
世間の目ってのはそういうものだ。当然結婚や就職に大きな支障を来すことも考えられる。

右翼関係者のかかわりをすべて詳らかにして、このリスクを参加者が十分に認識できる条件を整えた上で、
承知で参加するのなら問題はない。
もしリスクを恐れて参加者が敬遠するようなら、主催者たちはある程度右翼関係者をはじく
措置をとることになるだろう。それなら正当な形だ。

しかし現状では多くの疑問点があると思う。
どんな右翼の団体が何人ほど参加していたのか?すなわちどの程度肩入れしているのか?
事情を詳細に認識した上で活動に参加できるような条件が整っていたのか?
右翼関係者との接触はいつから、どういう形であったのか?
右翼的な服装を禁止するのは全く抑止にならないのではないか?
それどころか一般参加者から右翼が参加している事実を隠してしまうのではないか?
そもそも若年層の参加者はリスクを全く認識してないのではないか?

これは決してなあなあで看過できるような些細な問題じゃない。それを問い詰めているんだ。