皇統とは血統であり且つ霊統であります。
血統の継承が必要なのは天孫降臨に際して下された天壌無窮の御神勅に
天照大神の御子孫が日本国を統治する旨示されているからです。
天照大神の御子孫ということが血統において皇統に属しているということであって
女系でも血の繋がりはあるので血統の継承は女系でも問題ありません。
霊統は皇位継承法(不文法か成文法かを問わない)に基づいた
三種の神器の正統な継承とともに継承されます。
もし皇統がただ血統ということだけであるなら南北朝の正閏を問題にする必要はありませんし
平将門も正統な皇位継承権者となり逆賊ではなくなります。
南北朝合一の和議に基づいて後亀山天皇が後小松天皇に三種の神器を譲り渡した際に
霊統もまた継承されたからそれ以後は北朝の子孫であっても正統なのです。
天皇の正統性は決して神武天皇の男系子孫などということではありません。
天皇の正統性は天壌無窮の御神勅と三種の神器です。