祖父が特攻の人だった。
無事に帰ってきてくれたけど、漏れが話を聞けるような歳になる前に逝っちまった。
やっと大きくなって、祖母に話を聞くぞと思っていたら、祖父が連れていってしまった。

鶴も折れなくて、悔いだらけ。だからせめて、正午の黙祷だけでも。
遠い地から捧げさせて貰う。