私はどうせひげ剃ったら別人だからアップぜんぜんオッケー。

イクローコールの地響きは驚いた。はんぺんの広告の下の一団だけだとおもってたから。
隠密りに草のごとく各所にひそんでいたのね。

さて、試合経過のつづき
 張り詰めた均衡のくづれたあと、取って貰ったのに取り返され取替えしてもらったのにさらにとられ、1,1,1と続いて次にゼロが入ったのは5回裏だった。
 試合もほぐれ、みてるこちらもほぐれ、
 渋谷の金券屋でかった外野席より、ビール一杯が高いのだなとか、
 売店ではたこやきしかみつからなかったのに、スタンドまでうりこさんが持ってきてくれるホットドッグがあっていいな。
と、の、発見があった。

 記者はバックスクリーン直下、ライト側から、見ていた。
 三塁側上の軍団になってる席に、行ったら、おっこちそうな気になって落ち着かないだろうなと思うのだ。
 横のおやこづれのおやじさんは、ただただひたすら谷がボールを投げ入れるのをとりに来ているようだった。
 ここで、日ハム側アウトになってもどうかというときでも、センターフライがあがると「よしこい」とさけんでいる。

ヒットの数が5本づつとなりファイタースが追いつくころには、オリックスの劣勢ははっきりとしだした。
 8回裏、2人目のビッチャーがワンナウトも取れず2塁3塁のピンチを作って降板したとき、一人のベテランに声がかかった。
 吉井である。電光掲示板には2勝6敗1セーブとある。ローテーションを外れていたのは知らなかった。
 同じメジャー帰りでも、病気でもうだめだろうと思われてた伊良部が活躍してるのをどう思ってるだろう。
 投打のバランスとよく言われる。悪い内容のときでも打線が爆発して負けがつかなかったりもするし、勝ち星がついたりもする。
 そうでなく、いくらアウトを積み重ねようと、自軍の打線より1点だけ多く失ってしまって負けがついても負けは負け。
 そうこうしているうちに、先発より、それ以外があってるのではないかと言われ出し、より、調整はむつかしくなっていく。
 そんななかでも、数点ビハインドのピンチという場面での起用での期待に吉井はこたえた。
 2塁ランナーは小笠原、3番バッターである。迎えるバッターはエチェなんとか、とにかく4番である。
 注文どおりの三振にしとめた。次の5番を敬遠して、迎える6番。
 ここで、ゲッツーに取れば、ピンチを託した若手投手に失点は記録されない。
 内角をえぐるようなボール球から吉井は入った。すべては順調に見えた。
 しかし、数分の後、レフト側の外野席に弾むボールがあった。
 また、苦い試合になった。←ここはちょっと作った。すまん。

6点差で9回裏を迎える時、外野席で動きがあった。
 トップに大きく2chと書いたスピードワゴン帽の男がバックスクリーンライト側からレフト側最前列にうごいたのだ。
 「あおなみぃ、吉井に勝ち星つけたれよぉ」無理だとわかっていても注文をつけてもよし。それがボールパークだろう。
 あおなみファンからなにもいわれることもからまれることもなかったが、あおなみの攻撃はあっさり3人でおわって試合はおわった。

なぜか、トランペットも旗指物も使ってなかったあおなみの応援団への尊敬の念がのこった。