【t.A.T.u】成田空港で生卵投げつけOFF
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0579名無しさん@お腹いっぱい。
03/06/30 00:16ID:Ih274MVH副官のセルゲイが飛び込んでくる。その顔には血の気がない。
「どうした?」
イワノフも胸を支配する悪い予感を認識しつつも、冷静をもって応じる。
司令官というものはいつも冷静でなくてはいけない。部下の死を聞いても茶
をすするぐらいの度胸が大事だ。先人からそれを何度も聞かされた。
だがどういうことだろう、動悸は止まってはくれない。
「0847時、2名のパイロットが上官を射殺。戦闘機を奪って離陸しました。
核を装備しています。無線は封止されていますが、行き先はおそらく日本…」
セルゲイの顔は青ざめたものだ。
自覚はできない。が、きっと自分の顔も同じに違いない。
「続けろ」
「はっ!! 2名はt.A.T.u.の大ファンでした。日本人を皆殺しにしてやるとい
う言葉を同僚が聞いております。これ以外にも日本への報復を口走るものが多
く、いつまでこれを抑えきれるか…」
「身柄を拘束すればいい、憲兵に連絡を…」
「人数が多すぎます、基地の安全もいつまで保てるか」
「日本に至急連絡。平文で構わん。脱走機あり、最悪の場合は撃墜やむなしと
伝えろ。コウクウジエイタイとやらの連中がどこまでできるかわからんが、戦
争を引き起こすよりマシだとも」
「了解しました」
戦争のきっかけは些細なものだというのは史実が示している。
しかし、イワノフは自分の置かれている現状が今も信じることができなかった。
まるで夢の世界だ。
イワノフは思った。
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