いじめは脳の病気なの?
いじめっ子の脳に特徴的な動きが見られたことは事実ですが、
この分野の研究はまだ始まったばかり。
断定的なことは言えないのが実情です。
 
実は、日本のTV番組でも、
いじめっ子の脳内メカニズムについて触れた番組がありました。
それは、フジTVの『ホンマでっか!?TV』です。
 
この番組の中で、脳学者の澤口俊之先生が、
 
「脳内の前頭前野や扁桃体、側頭葉が8〜16%程度萎縮していると、
反社会的、攻撃的、反抗的な行動パターンをとる特徴がある」
 
「相手の体や心の痛みを感じることができず、
痛めつけることで快感を得るという特徴があり
臨床的には“行為障害”と診断される」
 
…といった内容のことを話していたことがありました。
全てのいじめ加害者が
そのようなケースに当てはまるというわけではないにしても、
これもまた非常に興味深い研究結果であることは確かです。
 
もし、脳の器質的な問題が原因でいじめを行っているとすれば、
通り一遍のいじめ防止教育をしても全く意味がないでしょう。
 
「他人を傷付けるたびに心理的な報酬を受け取り、反応が強化されている」