小学生の頃だからはっきりと覚えてるわけではないんだけど
実家の近くに山というか林みたいなのがあって、暖かくなると学級の男子みんなでモデルガンで遊んでた。
普通の道路をそれて、けもの道を結構歩いたところと場所は決まっていて、ここなら木も多くて雰囲気が出るし、大人には絶対にばれない場所だった。
お小遣いが少なかった俺はサイレンがなったらみんなと帰るふりをして、実は一人でみんなが落としたBB弾を拾って弾代を節約していた。

その日も一人残り、林の中を歩きながら手探りでBB弾を拾い、缶に入れていた。
時計なんて持ってなかったから何時だかはわからないけど、5時は過ぎていたはず。

缶がいっぱいになったあたりで帰ろうとすると、近くの茂みからガサッと音が聞こえた。