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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part71∧∧

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0001本当にあった怖い名無し2013/08/31(土) NY:AN:NY.ANID:LK40MUKA0
いつの時代もそこにある異界、山。
知られざる深山、身近な里山、神社仏閣の「お山」、あるいは昔山や丘だった場所…
山にまつわる怪談・奇談を語っていきましょう。

※ここは実話のみのスレではなく昔話、伝聞何でもありです。
※嵐はスルーでよろしく>ALL

山怖まとめサイト2(Part19〜)
http://hp.kutikomi.net/yamakowa

【幽霊】山での怖い体験・怖い話を書け4【物の怪】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/out/1366354705/l50
登山するのいいけど途中幽霊とかいませんか 一霊目
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/out/1347622454/l50
山怖 あそこに人が立つの
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/out/1284203570/l50
熊に食われた奴10
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1344444004/l50
海にまつわる怖い話・不思議な話 19
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1360142443/l50
【神社】寺社にまつわるオカルト話21【寺】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1376143572/l50
忌み地・忌み山について語ろう
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1329637056/l50
【マターリ】廃墟を語るスレ 3
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1343400708/l50
廃墟・樹海・ミステリースポット探検オフしようぜ!
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1345197468/l50
【酷道!】とんでもない酷道を語れ!30【険道!】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/car/1374157384/l50
狭い林道を走る怖さ
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/out/1297173217/l50
0209雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2013/09/09(月) 18:30:59.20ID:3e/ol92f0
友人の話。

里帰りした折に、蛍狩りに出掛けた。
実家の山には蛍が多く生息していて、川面で乱舞しているそうだ。
家を出る時、家人がおかしな忠告をしてきた。
「普通とは色が違う蛍を見つけたら、後をついていくんじゃないよ。
 それは蛍じゃないから」

へ? 何それ?

「それについていくと、沢の深みに連れて行かれてしまうのよ。
 あすこには、急に足場が無くなる場所が幾つかあるんだ。
 子供はまず溺れちゃう。そしたらあんたも蛍になっちまうよ」

今でもホタルを見ると、このことを思い出して微妙な心持ちになるという。
0210雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2013/09/09(月) 18:33:39.29ID:3e/ol92f0
山仲間の話。

一人で入山していた、初夏の朝。
目が覚めてから、朝の空気を吸いに顔をテントの外へ突き出してみる。

そこに見えたのは、記憶にあった山の風景ではなかった。
辺り一面、見渡す限り金色の海が広がっている。
たわわに実った稲田の真ん中で、彼はキャンプしていた。

テントの中に顔を戻し、混乱した頭を必死でまとめようと努力した。
……駄目だ。何故自分がこんな場所にいるのか、さっぱりわからない。
季節も場所も、まったくあり得ない状況である。

とその時、テントの外から間延びした声が掛けられた。
「あー、間違えた間違えたー。御免、御免よー」
誰だ今の!? 慌ててもう一度、顔を入り口から突き出す。

そこは記憶通りの、新緑に覆われた山の風景に戻っていたという。
周りには誰の姿も確認できなかった。
0211雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2013/09/09(月) 18:34:46.11ID:3e/ol92f0
知り合いの話。

親戚と二人で山菜採りに出かけたところ、折からの深い霧ではぐれてしまった。
「おーい」と大声で呼びながら探し続けるうち、霧の向こうから「おーい」と応えが
返ってきた。
やっと見つけられたと喜んで、「おーい」「おーい」と互いに呼び合いながら距離を
詰めていき、ようやく大きな木の下で落ち合えた。
しかしそこで出会った者は、はぐれた親戚ではなかった。

霧を割って姿を現したのは、藁製の蓑を身に付けた一つ目の大男だった。
こちらも仰天したがあちらも負けず驚いている様子で、しばらくお見合いしてしまう。

やがて一つ目が口を開いた。
訛りが酷く聞き取りも容易でなかったが、何とか意思の疏通が出来たらしい。
「どうやらお互いに、相手を間違えちまったようだナ」
深く息を吐いてから続ける。
「この奥にはもう足踏み入れんナ。儂ももう、こっから先は行かんけン。
 お互イのハスミ(?)じゃあねえから、戻れんようになるゾ。
 お前さんも探し人が見つかると良いノ」

そう述べた後、一つ目は霧の奥に戻って行く。微かな呟きが耳に届いた。
「こうなシバイ(?)日にゃ、イタケ(?)なキモ(?)と出会うちゅうが、いやいや……」
訳のわからない単語混じりだが、言っていることの意味は何となく理解出来た。
急に場違いな領域に侵入した気がして、慌てて元来た方へ足を戻す。

それからしばらくして、親戚とは無事に再会できた。
しかし山を無事に下りるまでは、一つ目の話はしなかったそうだ。
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