深夜0時過ぎにコンビニにジュースを買いに行き、その帰り道に四天王寺の近くの小道
(25号線に出る小道)を歩いていると、突然「キュリュキュリュキュリュッ」とけっこう大きな金属音が
してきた。深夜の小道なので人も車もない。

その金属音はどんどんと近づいてきた。その音はどうやら少し先の十字路を右に曲がった方から
聞こえてくるみたいで近づいてくる。直感的に「何かヤバイ!」と鳥肌が立ったので、
自動販売機の影に隠れて十字路を覗いていると、乳母車を押している50代に見える男性が
右の方から十字路の中心に出てきた。

金属音が乳母車のタイヤの音?そんなアホな。注意深く乳母車を見ると、やっぱり普通の
どこにでもある乳母車だった。けっして台車の類ではない。乳母車だ。乳母車の横のカバーに隠れて、
赤ちゃんが乗っているのかは確認できなかった。
キュリュキュリュとかなり大きな音をたてながら男は十字路を右から左へ歩き視界から消えていった。