「考える」能力が個のポテンシャルを劣化させた
本来膨大な処理能力のある脳を「考える」という
制御装置を挟む事で一々解から遠ざかるように
なってしまった。なぜなら、考えるという規範は
”重力”そのものの影響を受けているからだ

階段を素早く上るために早足で上る
更に段を一つ飛ばしてみる
更にスピードを上げて駆け上がる

だが、そもそも「階段」自体を規定したのは
考えるという足かせだ。とてつもなく早く
限界は訪れる。伸びきったゴムひもと同じ

このプロセスを繰りかえす際に出たろくでもない
暇つぶしが「技術革新」と呼ばれるもの。
個の能力を肩代わりする代わりに
甘やかし、無力化させる尖兵

進化する技術のお陰で個は益々劣化する
劣化した個は技術に依存する
これが繰り返される

自らが生み出した構造は、自らの楽しみのを知覚しやすく
する為に益々余計な遠回りをし始める

自分で掘った落とし穴に気付かずに嵌まり、そこが落とし穴
であることを忘れ落ちた先で新しい落とし穴を掘っているようなもの