小学生3年生くらいの頃の話。
私の家の裏には牧草が広がる丘がある。
冬場には雪が積もればちょっとスキーやそりすべりができるくらいなだらかな丘。
夏のある日、いつものように家の周りで遊んでいてふと丘の上に目をやると、
でっかい、それはもう、でっかい、コーヒーカップがあった。
遊園地にある回るコーヒーカップよりも一回り大きく、
あんな洒落た形ではなく実用性の高そうなコーヒーカップ。

近くで庭いじりをしていた父を呼びに行き戻ってみるともうなかった。

あれはなんだったのか。