じわじわ来る怖い話26じわ目
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2009/09/01(火) 00:03:29ID:+Io127wX0「とりあえず、お祝いより先にシャワー浴びとく?」
「ああそうするよ、ごめんね」
彼女は気前よくシャワーを貸してくれた。
シャワーを浴びてすっきりしたところで、俺の誕生日パーティが始まった。彼女は台所から次々と料理を運んできて、どれもこれも、男の自炊した飯より格段に美味かった。
食事を終えて二人で世間話をしていると、頭になにか冷たいものが降ってきた。
「やだ、雨漏りかしら?」
「でも、この部屋1階だろ?」
それに彼女の部屋の真上は俺の部屋だ。もしかしたら水道が壊れて水漏れしているのかもしれない。俺は彼女の部屋に迷惑がかからないうちに、自分の部屋に戻った。くるとき降っていた雨は止んでいた。
俺は鍵を開けて部屋に入ると、部屋の中が水浸しになっていた。どうやら部屋を出る前にベランダ側の網戸を閉め忘れていたようだ。気持ちが浮ついていたのだろうか。我ながら恥ずかしい。
とりあえず台所から雑巾を持ってきて、床を乾拭きした。床のほうの被害は深刻で、明日にでも大家さんに説明するべきだろう。俺は憂鬱になりながらも、玄関をあけるとまた雨が降ってきた。俺は傘を手に取ると、鍵をかけて、彼女の待つ部屋へと早足で向かった。
「今日はいろいろとツいてなかったね」
彼女はそういうと熱いコーヒーを淹れてくれた。彼女の言うとおりホント今日はツいてない。
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