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今から20年ほど前。俺が小6の頃だったか。
父親が海上保安庁に勤めてて、舞鶴に単身赴任してる間は島根県に住んでいた。
(現在は両親も俺もそこに住んでいない)
そんな事情だったから、家には俺と母、そして妹だけで住んでいた。

学校が平日の午後から休校になったため(理由は忘れた)、俺は家でゴロゴロしていた。
同じ学校に通っていた妹は、友達の家に遊びに行っていない。
母は晩飯の買い物に行って留守。つまり家には俺1人という状況だった。
最初の内は「俺の天下!」とばかりに菓子とかジュースを飲み食いしたり
普段は見れない時間帯のテレビを見たりして満喫していたが、次第に飽きてきた。
(ワイドショーや時代劇の再放送ばかりで面白くなかったからだ)
で、寝そべりながら漫画(当時の週刊少年漫画に連載されてた、少しエッチな
ファンタジー漫画)を読んで母が帰ってくるのを待つ事にしたんだ。

その時、電話がかかってきた。