俺が22の時、当時28の彼女と夜中に城ケ島のハイキングコースをブラブラしてたんだ。
月がやたら明るくて夜中なのに電灯のない道がよく見えて、風と波が岸壁に当たる音がすごかったの。
歩いててずっと違和感があってさ。誰かについてこられてるみたいな。
実はムラムラしてたからテキトーにその辺で野外ファックでもカマそうかと思ってたけど
恐怖でそんな空気じゃなくなってね。彼女はずっとすっとぼけてて平気そうだったけど
車に戻って荒い息ついてたら、彼女が「平気平気、もう居ないよ」って……

んでそれからしばらく経って須賀中央のサイゼリヤで別れ話になった時、
「もう護ってあげれないから」みたいな事、俺の背後を凝視しながら言われてさ。
それからずっと暗闇とかで後ろを向いたりができなくなった。

城ケ島からずっと変なのがついてきているのか…なぁ?