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【やっ気ねぇ】石川県の心霊スポット【ぞいや】

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0001本当にあった怖い名無し2009/05/03(日) 23:44:27ID:LOnpopJV0
オカルトの季節です語りましょう。。。


[前スレ] 石川県の心霊スポット
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1206501878/

[関連スレ] 助けて、怖すぎる金沢・・・・・・・・・
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1238499929/

[関連スレ] 石川県のちょっと怖い地域について
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mayor/1197639843/
0769本当にあった怖い名無し2010/03/04(木) 05:17:00ID:4SZ7/ghaO
 まず、遠藤義之(二十九歳)は、失踪者の写真を手に山中温泉で必死の聞き込みを
展開した。平地での聞き込みが終わると、坂を上って山の中腹にある旅館を探し歩く。
道には街灯がなく、懐中電灯を持っての捜索だ。
 午後十一時を回ったころ、目のまえに五階建て(部屋数六十程度)の中規模の旅館が見えた。窓には薄明かりが灯り、仲居さんが廊下をせわしなく往来している。
 駐車場を横切り、正面玄関に向かう。
 玄関のガラス扉を押して旅館の中にはいった。その瞬間、暗闇が彼を襲った。さっきまでこうこうと電気が灯り、人の気配があったのに・・・。
 彼は、なにも見えないところに、ポツンと一人で立っていた。本人もいったい何が起こったのかまったく状況がつかめず、玄関の前で消した懐中電灯をふたたびつけた。
 周囲を見回すと、クモの巣が張ったブロンズのビーナス像が見えた。
さらに奥に進むと、瓦礫や古タイヤが乗ったフロント台が見えた。あたりの窓ガラスはすべて割れ、床には板くずや食器が散乱している。
 ここでやっと彼は、朽ち果てた廃墟に足を踏み入れたことに気づいて。そして、さっきまで薄明かりや人の気配があったことを思い出した!
『うわぁ、幽霊だ!!』声にならない悲鳴を上げる。
腰が抜けそうになりながらガラス扉から抜け出、フラフラしながら坂を駆け下りた。
0770本当にあった怖い名無し2010/03/04(木) 05:18:19ID:4SZ7/ghaO
 帰りがけに、遠藤がはいったという幽霊旅館に立ち寄った。駐車場の送迎バスは、
長い年月によって錆び、ボロボロになっている。館内も荒れ放題で、異様な
たたずまいを見せていた。そのほか、敷地のあちこちに、二十年ほどまえの車が七台も放置してあり、どれも錆び果てていた。
 しかし、どの車も当時の高級車である。商売がうまくいかずにやめたのなら、財産は処分するはずだ。
まるで強盗にはいられて、一家が惨殺されたような痕跡に見える。
 気になった私たちは、山を下りて人々に聞いてみることにした。
米屋の主人の話では・・・。 旅館は繁盛していたが、十数年まえ、ある仲居さんが馴染みのお客を刺し殺した。
三角関係のもつれが原因だ。仲居さんは、その後自殺したが、彼女は霊となって旅館に現われるようになった。客足は遠のき、気味悪がったオーナーは旅館を閉める。
 館内の調度品や高級車が放置されている理由は、誰も知らなかった。
 推測だが、その仲居さんの怨霊があまりにも凄まじかったため、恐れをなした
オーナーがわざと手をつけなかったのだろう。霊は物に乗り移ると聞いたことがある。
遠藤が見た幽霊旅館は、死んだ者の怨念の強さが作り上げた異次元の世界に違いない。
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