前職の上司から聞いた話です。
過去スレで話題になった小原村を読んで思い出しました。
元上司が若い頃だから、おそらく今から約35年ぐらい前に、遊郭街で広まっていた噂です。

小原村には、20〜30代という比較的若い人々が集まる数十件の集落があったようです。
呼び名は、集落が存在する頃は「桃源郷」と呼ばていました。
その後、集落が消えた後は「死合わせの村」という名がメジャーになったそうです。

集落人口が最盛期には移住者が割と多く、たしか十数件の家があったと聞いた記憶があります。
でも、その繁栄も数年で長く続かず、ほぼ全員が謎の病死により集落は消えました。
おそらく感染症だと思い、ネットで自分なりに調べても、検索に引っ掛かりませんでした。

その集落がまだ存在する頃に、元上司の先輩が興味本位で行ったようです。
現地の山奥には、学校のような大きな門があり、道も舗装され、集落というより私有地のようでした。
門から堂々と侵入して、急な細い階段を登りきった雑木林の隙間に集落が見えたそうです。
そこまで行った所で、手前の小屋から、白いシャツで割りと身なりのいい男性が出てきました。
男性は尻を振りながら歩く癖があり、魔女のように大きな鼻が特徴的な、半オカマ風だったそうです。
煙草を吹かしながら、侵入を柔らかく怒られ、そのまま引き返したそうです。

この住民キャラが印象的で、物覚えの悪い俺でも何故か覚えています。