いまはもう無い有名だったリバーサイド病院。
家が近いため学生の頃、一度だけ先輩と他数名で入ったことがある。
廃病院とはいえ、しっかりとフェンスでかこまれていてカンタンには入れなかったと思う。
いろんな心霊スポット行ってるんで記憶違いだったらごめん。
ばれないように夜中に入った。扉は鍵がかかっててはいれないか何かで、諦めて窓から入った。
中に足を踏み入れると、ぱり、と何かを踏んづけた。先輩が扉を開けて廊下へとでた。
それに続いてみんなビビリつつ廊下を歩いてた。懐中電灯4つが病院の廊下のあらゆる場所を照らした。
自分はというと怖くて友人の腕をしっかりもっていた。

しばらく歩いていると、階段があった。上にあがれるかなと思ったけれど
色々崩れてきていたり、三角コーンがおいてあったりで危なかったので断念した。
先輩が何気なく階段の上を照らした。何かの影がふわりとよけた。
その瞬間を目撃してしまった自分と先輩は固まった。友人は「どうした?」と聞いてきた。
「な、な、なんか、いた」どもり気味に言うと、また何かの影がふわりとゆれた。
多分その場にいた全員がみたと思う。誰かの小さい悲鳴を引き金に、全員がダッシュで逃げた。
最初に入ってきた部屋がどこかなんてわからなかったけれど、一番早かった先輩の入った部屋にかけこみ、
いろんなものをふみつけ、窓を乱暴に開けて必死にフェンスをのぼり、駅まで逃げた。

気のせいだったのかもしれないけれど、人の形をした影だった。
もうつぶされて新しい建物がたったけど、あの恐怖は今でも薄れない。
長々とごめん