結論からいうと、何も出てこなかった。
井戸の底は土の堆積はほとんどなく、やわらかい土を撤去すると、
大きな石がごろごろしている感じだった。

死体の上から石を投げ入れた可能性など、色々と考えて、
石の撤去はしたくなかった。
全ての石を撤去するのは無理です。と、施主には納得してもらった。

その後、工事は何も問題が起きずに、竣工日を迎え、
いやな思いはしたが、おいしい案件だったとして、笑い話でおわってしまった。



一年位が過ぎ、その現場の付近を車で通る機会があった。
900万もかけたリフォーム後のその家は、完全に解体撤去され更地になり
塀と、そこにある表札だけが残されていた。


たいしてオチもない、怖くない話で長文すまん