小学生の頃の話。
土曜日、学校から帰って来たオレは母ちゃんと台所で昼飯のラーメンを食っていた。
しばらくして、同じく小学生だった弟が帰ってきた。
「ただいま〜」
いつものように台所横を通って階段を駆け上がり、部屋にランドセルを置きに行く弟。
「ラーメンするよ〜」
「うん」
弟の分の袋麺をあげてゆがきだす母ちゃん。
いつもの土曜日の光景だった。

そこまでは。