ところで君たちは、自分のなかにもう一人の自分がいることを知っているだろうか?

その自分は、いつもの自分とはまったく異なる意識をもった存在である。

普段はまったくいないかのように鳴りを潜めているが、なにかのきっかけに突如本性を現し意識を乗っ取る。

人はその事実に出くわしたとき、真の恐怖とはなにかを思い知らされる。