死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?169
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0717勇者 ◆HagWWH8Hno
2007/07/21(土) 23:07:16ID:KRT02g2r0夕日を見ながら浜辺でディナーを嗜んでいると
日本人女性と現地の中年男が口論していた。
彼女によればバイクタクシーを利用した際に男がボッタクリ料金を請求してきたそうだ。
言い合っている内に男が怒り狂い彼女に拳を挙げていた。
俺は挙げた手を掴み、男を制する。
「待ちな、強奪するつもりか?」
「なんだてめえ!?邪魔をするな!」
すると男がもう片方の手で俺の顔を殴ろうとした。
俺の頬に拳がかすった。頬から血が流れる。
俺は親指で血を拭って舐めた。
(鋭い拳だ・・・察するに元ベトナム兵ってところか)
間合いを取り、男が構えをとる。
「隙のない構えだ・・・だが」
俺は地面の砂を蹴り上げ、その反動で一回転し旋風脚を放つ。
男が怯んだ隙に砂を目に放った。更に瞬速で急所を突く。
男は倒れ、痙攣している。
「だ・・・だいじょうぶですか?」
「心配は無用。だが女の一人旅は危険だ。気をつけるんだな」
「は・・・はい」
「しかしここにいても危険だな・・・まぁいい、俺についてこい」
「喜んで」
俺はバイクに女を乗せ、夕日を背に新たな旅路を再開した。
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