で、これは後日談なんだが、もう一度同じ場所に行ってみたんだ。
すごい嫌だったんだけどさ、確認のタメに、どうしても行きたかったんだ。
そしたら、また人影が見えたから急ブレーキ。
「誰だ!?」って大声で叫んだのよ。
そしたら、また聞こえたんだ。

「どこ見てるんだ?」

背筋が凍った。明らかに真後ろに誰かいるんだよ。
さっきまで、目の前にいたはずの影が、前方から目を逸らしていないのに
いつのまにか真後ろにいるんだから。俺は、心の中でとにかく叫んだ。
「負けちゃだめだ!」 決心した俺は、

「お前は、背後に回る事ぐらいしか能がないのか?そのぐらいなら…俺にもできるぜ!」

といって瞬時に影の真後ろに回りこんだ。もう、ここまできたらとことんやってやる。
「スピードは互角!! だが、俺は毎日筋トレしている分!お前よりもパワーがある!
そして、俺の持っている握り壊剣がそのパワーを十分に引き出す!!ヴァァァァァァ!!!」
と叫んだ後、俺は失神した。

気付いた時は病院でした。結局、影の正体はわかりませんでした。
結果、俺は右足を骨折、顎に打撲の全治1週間の怪我を負ってしまいました。
皆さん、あのトンネルには近づかないで下さい。