それから1年が過ぎ、あの時3年だった先輩も卒業を迎えるらしい事を知った。
メールが来なくなったものの、どこかで不安がっていた俺はようやく解放された様な気がした。

しかし、卒業式まで一週間という所で一通のメールが舞い込んだ。
…差出人は、あの先輩からだった。

『たかし君、何度も気持ちの悪いメールを送ってゴメンなさい。あんなメールを送っていたのには理由があります。
 それは、たかし君が死んだ友人と似ていたからです。本当にゴメンなさい。』

淡々と綴られた事実。感動?そんなモノ無い。何であいつが俺のアドレスを?
そして、死んだ友人と俺を重ねていたという気味の悪さだけが、後に残った・・・。