父はダメな人で、
家族に暴力振るったり、数千万の借金作ったりしていた。
その朝も母の悲鳴で目が覚めた。
私は初めて、半ばヤケクソで、父の暴力から母を守るために、
母に覆いかぶさった。
私にしてはすごくがんばったのに、
その数時間後、母は自殺してしまった。

それから何年か経って、夢に母がでてきた。
ドラマにでてくる警察の取調べ室みたいな小さいな部屋で、
額に汗して働いていた。
そして私に言った。
「自殺したらアカンよ。おかあちゃんみたいに、
こんなことしないとアカンようになるから。」

あれが正夢なら母があまりにも可哀想だ。
逆夢だったらいいのにな。