去年の秋、祖母が亡くなった。2週間後に私の結婚式を控えてた。
ずっとボケて昏睡していた祖母は、何故か亡くなる前の晩だけ意識がハッキリ戻ってて
皆が皆、祖母に声をかけたり、大好物の小倉アイスを舐めさせたり写真撮ったりして
祖母はわかってて最期のお別れのために余力を残してたって感じだった。
私は祖母に前撮りしていた花嫁衣裳の写真を「ほら、もうすぐ本番なんだよ。」と見せた。
祖母も、ウンウンとうなずいて嬉しそうにしてた。
両親や彼とも話して、結婚式は延期せずにそのまま行う事にした。
祖母の席には生前元気だった写真を飾った。

出席してくれた友人の中で1人、いわゆる『見える人』がいる。
見えても敢えて話さないし、普段からこちらも聞かないようにしているので
全然気にもとめてない。この間、久しぶりにその友人と会って
たまたま話の流れで結婚式の話になったんだけど、
彼女が「アンタのおばあちゃん、式に来てたで。」と教えてくれた。
あ〜、やっぱり祖母ちゃん来てくれてたんだ〜と目が潤んでしまった。

こないだのお盆で皆が集まってる時、ふと思い出して話してみた。
皆ビックリして、ちょっとしんみりした後「一緒にバスに乗ってたのか〜!」と爆笑w
来月は祖母の一回忌。祖母ちゃん、結婚式来てくれてありがとう。嬉しかったよ。
祖母ちゃん、今年の冬には従姉妹のYちゃんが結婚します。その時もきっと来るよね。