もう8年ほど前のことですが、私のいとこが自殺したんです。亡くなる直前の彼の生活はとてもすさんでいたらしく、借りていたアパートの部屋はひどい状態でした。お葬式の後、生前からいろいろと面倒を見ていた私の父が、リフォームやその他の手続きをしてあげたんですね。
リフォームが済んで少ししたころ、夜中に家の電話が鳴ったんです。それはなくなったいとこのお兄さんからでした。「ありがとう」という内容だったそうです。ところが次の日、電話をしてきたいとこに母が電話したところ、電話番号なんか知らないし、電話もしてない。
といわれたそうです。父も母も電話には出たらしいので夢を見たわけではないんですよね。私たちはなくなったいとこが電話をしてきてくれたんだって今でも信じてるんです。