覚えてる夢っていつも訳が分からないものが多い
これはその一つなんだけど 小学生の頃の話

俺は幼稚園から小学校に上がる時に親に連れられて今のおばあちゃん家に引っ越してきた
目の前の海と家の間に国道が通っていて、慣れない内はいつも車の音が五月蠅かった
家からあるいて2分くらいのところにはもう山に入っていく道がある
鉄道もない、人口は6千人(町内人口、ちなみにコンビニが出来たのはここ5年くらい前)所謂典型的な「田舎」である。

引っ越してくる1年前にこの家の家主である祖父が亡くなった。
法事が終わった日だったと思う。親戚も泊まっていく遠方の連中以外はみんな帰って行った
 親「こらぁ、もう遅いけん寝んと お爺ちゃんがデコピンしにくるよ」
 俺「う〜ん、わかった〜」小声(ンなわけ無いじゃん!死んでるのに!)
(爺さんのデコピン痛かった・・・)
まだ10時頃だったと覚えてる。もちっと同い年の従兄弟と遊んでたかったがそろそろ飽きてた。
TVも面白いものは無く、トイレに行ってさっさと布団を敷いて従兄弟と並んで床に就いた。

・・・暗い 何もないとこだった。がしかし、どこかから光がさしてる様な空間にいた
気が付くと出し抜けに爺ちゃんがちょっと離れた所に立ってた。
 俺「爺ちゃん。・・・何?なんて言ってるの?」
 爺「・・・を・・・たの・・・」
 俺「ねぇ なんで向こう向いてるの?なんて言ってるのか聞こえないよ」
 爺「・・・を・・・たの・・・」
不思議とその時は怖いとか、何も感じなかった。ただ、何かを言っている爺ちゃんの話をちゃんと聞きたかった
どうしてこっちを向いてくれないのか、なぜかその事の方が気になって爺ちゃんの前に出ようと近寄ろうとした。
 爺「駄目だ。こっちにはこれない」
不意に言ってる事が分かる様になった。おかしな事に爺ちゃんの両手の指が左右逆になったのを覚えてる。
形も段々・・・分からなくなっていた
 俺「さっきなんて言ったの?聞こえなかった」
 爺「・・・お母さんを頼んだぞ・・」