死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?121
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0880もこ
2006/02/22(水) 09:37:32ID:Gc9hpWjx0その日はあいにくの曇り空でした。
もこはロープの内側でスタート地点に並ぶ選手に心を奪われていました。
「パラリン!パラリン!」
ラッパの合図と共にレースが始まります。
一斉にオトタケマシーンのエンジンがうなりを上げてそのスピードの速いことといったら。
中でもオト○ケさんのオトタケマシーンはまるで疾風の如くゴールへと一直線に向かっています。
全ての機体がゴールしてから数秒後に観客の歓声と同じに店内アナウンスが響きました。
「1位、オト○ケさん!!」
観客の歓声はよりいっそう高まり、場内を無数の紙切れが舞い散ります。
もこはまだ子供だったのでその紙切れがなんなのかなどわかるはずもなく
お父さんに「今回のレースは本当に素晴らしいものだった」と教わるだけで
遠くキラキラと輝くその紙切れをただただ見つめているだけでした。
次の日の朝刊には昨日の英雄の記事がデカデカと紙面を飾っていました。
「オト○ケ氏、ドーピング」
もこは見出しの意味がわからないので咄嗟に近くのおじさんに尋ねました。
するとそのおじさんはこう言いました。
「昨日のレースでのオト○ケの速さは異常だった、案の定レースの後でオト○ケ氏から薬物が検出され、
さらにオト○ケ氏の愛用のウェストポーチから注射器が山ほど出てきたんだよ。」
もこはおじさんの言ってることがよくわからないのでただただ指をしゃぶってるだけでした。
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