胡散臭いカルトに引っかかる若者って、きっとそれまでは
まともに宗教にふれる機会がないままで来た連中が多いんだろうな。

俺、たまたまお寺が運営する保育園に通ったし、家では信心深い
孫ばさまに守っ子されて育ったもん。
保育園じゃ、クリスマスもちゃんとお祝いしてくれたし、春の花祭りには
誕生仏に甘茶かけもやらせてもらった。
お盆が近づくと毎年「蜘蛛の糸」の紙芝居があって、お寺の睡蓮の池の
底に地獄の血の池があるんかと想像してとても怖かった。
こうやって育ったためか、狂信的に信仰を強要したり、
自分達だけ良ければあとはどうなってもいい、というような
カルト宗教は生理的に受け付けないんだな。

特定の宗教教育はすべきじゃないし、教育システム上できなくなってる
わけだけど、幼年期にどこかで宗教的なものに触れる体験って
大事だと思うわな。
今じゃ家でそういうことを教えてくれるお年寄りのいない場合が
多いし、普通は親に期待もできないだろうから難しいけどね。
きっとカルトの犠牲になる若者はこれからも減らないと思うよ。