>>906
どうぞよろしく
キボンヌも好きですよ

何年か前、元町のあるホテルにとまった。
シャワーをあびてると後ろに嫌な気配を感じた。
気のせいにしてそのまま床についたが、寝苦しい。
部屋が真っ暗で、ずいぶん時間がたったようだが
時計を見ようとすると、全ての時計の点滅が消えていたり、
画面が真っ暗で時間がわからない。おかしい。
さっきよりも、どこか重く暗い、薄気味悪い感じがする。
これは夢じゃないとおかしい。

幸い、どうやら夢だとわかってきた。

しかし、目を開けようとすると、金縛りにあっており
目が開けられない。
綴じられないのは経験したが、開けられないのは初めてだ。
でも真っ暗い部屋はまだ閉じた視界にどんどん迫ってくる。
おかしい。目は覚めているのに。

やっとのことで目を開け、慌てて電気をつけた。
明け方だった。
未だに夢で見たホテルの一室を覚えている。
伏せられた時計。赤いランプ。
あれからそのホテルには泊まってない。