俺が「実際」に体験した怖い話を今宵話そう。
そう・・・あれは中学3年生の冬だった。

引き篭もりで不登校だった俺を心配して学校の友達が誘いに来た。

友達「よう!!井上元気か?たまには学校に来いよ」

井上「ああ気が向いたらな。。。ところで今日は何のようだ?」

友達「実はよー近藤らとトンネル探索に行かないかって話しなんだよ」
  「早い話が肝試し、季節外れだが井上おめーもこねえか?」

井上「トンネル?この辺にそんな場所あったか?」

友達「ほら時計台の近くに神社があるだろ?あそこの井戸の下はトンネルになってるんやんけ」

井上「ぉー!あそこに入るつもりか。そいつは面白そうだな。近ちゃんにも久しぶりに会いたいし、行ってみるかぁー!」

友達「よっしゃぁ!そうと決まったら早速神社に向かおうぜ!」
  「近藤は神社で待ってるから急いで行くぞ」

こうして神社へと足を運んだのだった。

ここで少し当時の私の人となりを紹介しておこう。

当時の俺は散髪にも行かず髪もボサボサ、ファッションにも、女にも縁がない男だった。
生きる目的も無い。学もない。容姿もない。金もない。
日々積のる虚無感に苛まれる暮らしを続けていた。そう。あの頃の俺はゲームが好きだった。
空想の世界。ゲームの主人公に自分を投影してむさぼるようにTVゲームで遊んでいた。
ほしかったものはパソコン。「お願いかって!」と母親に泣きついたもんだ。
PCが欲しかった理由は恥ずかしながら、18禁ゲームが出来るからである。