俺の友人は中学時代からの友人で面倒見がよくてお人よしだった。
たまに小さな親切なんとやらな部分もあったが、彼の人柄だったので暗黙だった。
同じ大学に進み、ある日同じ講義を受けてた連中の中で心霊スポットの話が出た。(港区の某所ね)
あんまり恐い恐い言うからその話に首を突っ込んだのが間違いだった。
で、前述の通り友人は行動に移し、他の友達で待機してた俺達は彼の帰りを待った。
明け方帰って来た彼はドアを叩くが、覗き穴の向こうの彼は目がうつろで尋常じゃなかった。
急いで開けたら彼はなにやらブツブツとうわ言を言いながら、友人のベッドに上がりこんでそのまま毛布を被って寝てしまった。

それからしばらく彼はうわ言のような独り言が増えて行き、しばらく生気が無くなってしまった。
2ヶ月ほどで元の彼に戻ったが、おかしくなってた間の記憶が一切無いそうだ。
長くなったけど、変に意識を霊に向けちゃあいけないようだ。