小三ぐらいの時に、親が小学校に呼ばれて、俺は友達と下校せずオカンと合流して
車で一緒に家に帰ることにしました。オカンの用事も大したことではないらしくて、
「すぐに終わるから車で待ってて。もしおなか空いたらどら焼きでも
食べて」と言われ、オカンがアタッシュケースの中にどら焼きを放り込みました。
ところがオカンは二時間たっても三時間たっても帰ってきませんでした。
俺は話が長くなってんだろうなと思い、日も傾いてきたので
どら焼きをたいらげて家まで歩いて帰りました。
10分ぐらいして家に辿り着くと我が家のガレージに車が停まってました。
「なんやオカン家帰ってるやん。後もうちょい待ったら車で帰れたのに」と
軽くぼやきつつ家にあがりました。