まだ鉄道が有人改札ばかりだったとき、道を歩いていたら真っ黒なプラスチックのカードを拾った。
何気なく拾ったからすぐカードのことを忘れてしまったが、塾に行く時
バスの運転手に定期ではなく、カードを見せてしまった。
すると運転手は立ち上がって敬礼して、お金を取らずにバスの中に入れてくれた。
あ、都市に住んでました。前乗り、後ろ降りのバスね。
その後試しに鉄道でやってみても、おんなじ事があった。
しばらくは「ラッキー」とそれでとおしていたが、ある日いきなり運転手に、
「もうその色は期限切れです」と言われ、それまでどおりお金を払うことになった。
どこに持っていっても使えなくなったけど、あれは一体何だったんだろう?